
本研究室の学生1名が、日本地球惑星科学連合2025年大会 学生優秀発表賞を受賞しました!
こんにちは、本HP管理人の古川です。 今年度の日本地球惑星科学連合2025年大会において、学生優秀発表賞(OSPA)をいただきました。発表を聞いてくださった皆さま、審査にあたってくださった先生方、そして日頃よりご指導・ご協力いただいている指導教員・研究室メンバーに、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
JpGU 学生優秀発表賞 2025 受賞者一覧はこちら: https://www.jpgu.org/ospa/2025meeting/
この研究では、光学顕微鏡が安価で広く普及している点に注目し、顕微鏡を用いて誰でも気軽に定量的なデータ解析までできるようにすることを目指しました。
偏光顕微鏡でステージを360°連続回転させながらクロスニコルの短い動画を撮影し、その動画から自動的に
- 各フレームのステージ角度
- ピクセルごとの消光角と最大明るさ
- 粒界ネットワークと、粒ごとの鉱物種・粒径・形状などの情報
を一気に取り出すワークフローを構築しまし、Python 製アプリケーション 「NicoNavi」 として実装しました。相の分類や粒子ごとに統計を求められる他、石英ファブリックなどに適用したところ、石英の結晶優先配向(CPO)が、EBSD などの手法とよく一致することがわかりました。
NicoNaviを使用して鉱物の結晶方位や粒子を解析している様子
まだ道半ばではありますが、今回の賞をひとつの通過点として、今後も研究・開発ともにアップデートを続けていきます。